かんらん舎の葉書【26】 IMI KNOEBEL "瞑想 MEDITATION" 1984年7月~8月
クネーベルの日本初個展。展覧会タイトルを届けにきたのはドイツ在住の現代美術家、竹岡雄二。一枚の紙切れには「瞑想」と書かれていました。
クネーベルからの指示は、画廊内に斜めの壁を作ること、好きなように展示をするようにとのことでした。届いた絵は4点。大谷氏は2点を二週間で架け替える方法をとりましたが、後に1点づつ4回架け替えるべきだったと回想します。後にクネーベル本人にそうすべきだったと言われたそうです。
彼がいうには《BETRACHTUNG》は、フリードリッヒの絵の中の男が風景を見ているような ものだとのこと。つまり目をつぶった「瞑想」ではなく、目をしっかり開け眼前の作品を見 て思う《観想》という意味でした。
オープニングでの大谷芳久とみね子夫人